私の父私が高校生の時、飲みすぎで吐血し、ドクターストップがかかってからは 一日缶ビール一缶で我慢し、健康な体を取戻していきました。 上の子が一歳の秋、普通の風邪をひきました。 病院嫌いの父は市販の風邪薬を2ヶ月で4箱飲み続け 心臓にものすごく負担をかけてしまい 99年の大晦日、心筋梗塞でこの世を去りました。 私は滋賀に住んでいるため連絡を受けてすぐ実家のある北九州へ 向かいましたが着いた時には白装束を着せられ、棺の中で 眠っていました。 「白装束は家族のみなさんで着せてあげてください。」 とのことだったのですが 私はそれすらしてあげられず ただ眠っているとしか思えない綺麗な顔の父の前でへたりこむだけでした。 親の死に目に会えないことがどれだけつらいことか、この時わかりました。 信じられないのです。今でも実家に帰ればいつもの定位置に座ってるような気がして・・・。 私自身、薬の説明書なんてめったにみることはありませんでした。 パッケージに書いてある「〇歳以上一回2錠お飲みください。」 この部分だけ見れば後は気にせず症状がよくなるまで飲んでました。 父も咳がずっと止まらず飲み続けていたのですが すでに風邪は完治しており、副作用でカラ咳がでていたのです。 母も「病院へ行ってきなさい」としつこく説得していたのですが、 父は、「ちゃんと薬をのんでるから大丈夫や」と言っていたそうです。 説明書に書いてあるんですよね、 《長期連用しないでください》と。 今、どんな薬でも説明書は必ず読むようにしています。 |